2023/09/23

ジャズとトランペット


私の趣味のひとつ、ジャズトランペット。
トランペットを始めたのは35歳だったか36歳だったか、それくらいの頃です。

ジャズが好きになったきっかけは、高校生の時にテレビでグレンミラーオーケストラの演奏を聴いたこと。当時はジャズなんて聴いたこともないし、興味を持ったこともありませんでした。

でも演奏を聴いて、「私が求めていた音楽はこれだ!」 って感動しました。

ジャズのことは何もわからないままCD屋さんへ行き、やみくもにビッグバンドのCDを1枚買いました。

それがディジー・ガレスピーというトランぺッターの「At Newport」というCDでした。

その後もいろんなジャズのCDを買ったり借りたりして聴きましたが、このCDに勝るものはありません。

何度も何度も聴きましたが、全く飽きることもなく、楽しくて体がうずうずします!

そしてこのCDがむちゃくちゃ好きになってから、ディジー・ガレスピーがその少し前に亡くなっていたことを知り、ほんまに悲しかった。この人のトランペットを生で聴くことができないんだ、ライブにいけないんだ、と。


そして、それまで聴く専門だった私がどうしてトランペットを始めたかというと。

重い話になってしまって申し訳ないですが、うつ病が悪化してしまった時に、それまで家族や他人を優先して生きてきて自分のために何もしてこなかったと思ったのです。

人生に、毎日の生活に絶望しか感じなくなっていて、最期に自分のために何かお金を使いたい、でも欲しいものなんて思いつかない。

そうしてふいに、大好きなディジー・ガレスピー、あんな風にトランペットを吹けたら気持ちいいだろうなと、頭に浮かんできました。

最期に。最期くらい良いよね。

ふらふらと息子を連れてトランペットレッスンの体験に行き、その場で入会を決めてトランペットも購入しました。


それが今、自分の生きがいになっているという不思議。

順調な人生を歩んでいたら、きっとトランペットなんて始めなかった。

最初は全く音が出なかったのに、今ではあこがれだったジャズのビッグバンドでトランペットを吹いているのです。

写真は、所属しているビッグバンドのライブの様子。私も映っています😍


今、うつ病で苦しんでいるみんなに、10年以上苦しんで苦しんで人生を終えようとした私が、何か伝えられないかなと思います。

こんな風に寛解した人もいるよって伝えたいです。


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